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新嘗祭

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新嘗祭は、古くから天皇がその年に収穫された新穀や新酒を、天照皇大神をはじめとする天神地祇に供え農作物の恵みに感謝し、自らも食する儀式でした。律令制度のもと11月の2番目の卯の日に新嘗祭を行うことになっており、天皇が即位した最初の新嘗祭を大嘗祭と呼び、天皇の即位を天下に知らしめる大きな祭典となっています。

新嘗祭がいつ頃から行われていたかははっきりとしないのですが、日本書紀で皇極天皇元年(642年)11月16日に新嘗祭の記述があるのが文献に出てくる最初です。この日の干支は丁卯にあたり、すでにこの時代に11月の2番目の卯の日が新嘗祭と確立していたようです。

明治以降、新嘗祭は11月23日に定められ国民の祝日となります。
そして昭和23年より勤労感謝の日と名を変え「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」日として国民にすっかり定着した祝日となっています。

本来、この新嘗祭は宮中だけで行われていた儀式ではなく、一般民衆の間でも新しい穀物を神に供えそれを食べて収穫を祝う習慣がありました。「風土記」や「万葉集」にもその様子が描かれております。

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